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好きに囲まれすっきり整う!身の丈に合った暮らしのコツ

先生に好かれる親、嫌われる親~保育士目線~

こんにちは、みきみきです。今回はちょっと勇気を持って突っ込んだテーマを取り上げてみました。
 
題して
先生に好かれるママ、嫌われるママ~保育士目線~

 

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まえがき


春は出会いの季節。お子さんを保育園に預け、慣らし保育中の方も多いですよね。


保育園、幼稚園には先生がいます。

「いい先生にあたるといいなあ。。」と「我が子が安心して過ごせるといいなぁ」

いろいろな気持ちを抱えているかと思います。
 
私は5年間保育士をしていました。


ママ目線の保育園に対して、先生に対して思うことはよく目にしますが、
保育士目線の保護者に対して思っていることは

なかなか表に出てこないように思います。


保育士に好かれたいなんて思わないかもしれません。
 
仕事なんだから甘いこと言うな・・

いろいろな意見はあるかと思いますが、

もしかしたら「先生ってどんなふうに考えているんだろう」

「直接聞けない先生の意見も聞いてみたい」。

 

と思う方もいるかも知れません。
 


たまには、先生から見た保護者に対する思いを発信してみてもいいかな、と。


いち元保育士としての主観的な考えですが書き綴ってみようと思います。


すべての保育士が同じ考えというわけではもちろんなく、

私個人の考えですが便宜上、主語を「保育士」として書こうと思います。

 


 
好かれるのは、肝っ玉母ちゃんマインドの程よくおおらかなママ

 


保育士に好かれるママは、一言で言うとおおらかなママです。
 
保育士に「みんなが〇〇君ママみたいな人だとありがたい」と言われる保護者って、います。
 
働くママたちは育児に家事に仕事に大忙しですよね。
余裕がなくて当たり前だと思います。
 
でも一呼吸。
完璧でなくても、まあいいや。
 
小さいことは笑い飛ばす!

肝っ玉母ちゃん的なマインドの方がクラスに一人いると、ぶっちゃけ、すっごいありがたいです。心の中で神のように崇めます。w
 
家庭と集団生活とでは保育環境が異なります。
 
集団生活を円滑にすすめるため、持ち物の用意をお願いすることもあります。
こども同士のケンカもあります
保育士たちは一番に気を配っていますが、ケガをしてしまうこともあります。
 
そんなときに、

持ち物?OK!!週末にでも買っておくわ!
ケンカ?仲直りできたんですね!
転んで擦り傷?家でもよくやってます!
 
みたいに笑い飛ばせるお母さんって本当に神だなあ。


と思います。
 

 

 

嫌われるのは完璧主義と溺愛ママ

反対に、接しにくい保護者って残念ながらいます。

「こりゃ困ったぞーーー」となることしばしば。


1番困るのは、やはりクレームです。
クレームの種類をざっくり「完璧主義型」と「溺愛型」に分けて書いてみます。
 
 

完璧主義はほどほどに

キレイなお家、きれいな格好、おしゃれな靴、、、
素敵だと思います。憧れます。

 

でも保育園では大勢の子どもの命を守ることが大切で、
集団で過ごしているのでお家と同じようには、どうしてもいかないんです。。。
 


・保育士はアパレル職ではないので服のコーディネートはできません。。
 
小さいときは特に、服を全身コーデで持ってきても、汚れれば上下どちらかだけ取り替えることになります。子供がこれがいい!と言って上下ピンクを選ぶこともあります。笑 
 
・おしゃれなものもキケンにつながる
 
小さなボタンのついた服、
キラキラゼリーみたいなヘアゴム
、ゆるっと可愛いシュシュ。
 
どれも素敵だけど保育園では厄介なものになってしまいます。。
 
もしボタンが取れて小さい子が拾って食べたら・・・
ヘアゴムが可愛くてお友達が引っ張ってしまう、
外遊びで運動していたら風に流されゆくえ不明になるシュシュ・・・
 
自分の子供が大きいから、と思う気持ちもわかりますが、集団で過ごしているので小さなパーツやキラキラしたものは避けたほうがいいです。
 
保育士も心苦しく思いながら「かわいいのでお家で使ってくださいね」と言っています。。
 
・なくなったり汚れたりしてもいいものを用意しよう
 
お弁当のおしゃれなピック、真っ白なブランドTシャツ、

ビーズのいっぱい付いたコップ袋・・・・


気をつけてはいても、家庭よりもどうしても汚れたり、

他の子の荷物に紛れたりしてしまいます。


万が一なくなっても、汚れても大丈夫なものを用意してもらえると助かります。。

 

後で売るから無記名!とかの衣服はめっちゃ困ります。

お洋服が迷子になっちゃうよーーーー。


できれば真っ白はさけ、なくなったとしてもショックにならない価格のものを園で使いましょう。


 
おしゃれなママにおすすめの方法は、
 
上の服は柄ものや色のあるもの、ズボンは無地の無難なカラーのズボンにする
 
など決めておくこと。こうすることでどんな組み合わせになってもへんてこになりません。
 
 
 


溺愛しすぎて視野が狭くなっている困ったママ


 
子どもを愛する気持ちは素敵です。

でも、ちょっと落ち着いて・・・一呼吸してください。。

その行動、発言、クレーマーになっちゃってるかもしれませんよ。
 
 
・園ではどの子もみんな一人ひとりが同じく一番です
 
自分の子が目立ってほしい、主役を取らせたい。

そうなったら嬉しいですよね。


でも全員が目立つということは誰も目立たないということ。
みんなが願っても、みんながみんな願えばこそ、それは不可能になります。
 
今はそういったクレームが多いので、シンデレラ役が10人いて、主役が多すぎるので三人ずつ出しちゃう!なんてところもあるとか。。
 
それってどうなんでしょう。私は違和感を感じます。
 
保育士たちはその子の得意なことを伸ばそうと役を決め、一人ひとりが各イベントで順番に目立てるように配慮していたりします。
 
今年は目立つ場面が少なかったです、と次の担任の先生に伝えて連携を取ったりしていることもあります。
 
みんながみんな主役を希望したら10人のシンデレラが出てくる劇が誕生してしまうのです。。
 
 ・ケガに敏感なママ
 
これも困ってしまいます。
健康で元気な子どもは多かれ少なかれケガをします。
 
命を守るために、保育士たちはケガをしないように

いつも気を張って保育していますが、走っていて転んだり、

お友達の手があたってしまったり、どうしてもケガは起きてしまいます。
 
そんなとき、絶対にケガをさせないでください、

と言われるのはむずかしいし困ってしまいます。


子どもを檻に囲っておくわけに行かないので。。。

 

 ・自分の子供の言ったことを100%信じすぎるママ

 

子どもの言うことを信じるのは素敵なことです。

子どもも親に信じてもらえることはとても嬉しいことだと思います。


しかし、こどもは心も成長中です。


何気ない嘘をつくこともあります。「〇〇ちゃんが壊した」

それが真実かどうか、確認せずに「うちの子がこう言ってるんです!!ぷんぷん!」

 

と言われると、事実が違った場合母さんのプライドを傷つけないように、、

なんと答えるかとても困ります。


「うちの子がこう言ってるんですが・・子どもの言うことなのでどこまで本当かわかりませんが確認お願いします」


 的な感じで言ってもらえると助かります。。

 

 

 

場面別比較~神対応と闇対応~

保育園でよくあるであろう場面を例に出し、

好かれるママと嫌われるママの対応比較をしてみようと思います。

 

ケース1:子どもが転んでけがをしてしまった


神対応
・「家でもよくあります」「わかりました」などシンプルにこたえる。
・「手当していただきありがとうございます」・・・・(感動。泣けます・・・)

 

闇対応
・「来週海水浴に行く予定なので困ります。室内で遊ばせてください」(人員も限られているので個別対応はできません・・)


ケース2:衣類が行方不明になった

神対応
・「ストックがあるのでそちらを使います。見つかったら知らせてください」
・「家にあるのかもしれないので、家でも探してみます」

 

闇対応
・「1週間以内に見つけてください」(約束できないので困ります・・)
・「大事なものなのでしっかり管理してもらわないと困ります!!」(・・大事なものは持ってこないでください・・こういうお家に限って園に持ってきてなくて家にあったりする・・)


ケース3:子どもが登園したくないと言っている

神対応
・家での様子を保育士に伝え、保育園以外の理由(赤ちゃん返りなど)も視野に入れ相談。
・「一時的なことかもしれませんが」と長い目で様子を見る


闇対応
・「〇〇ちゃんに意地悪されてるんじゃないですか、」など決めつける。
・「園でどうにかしてください!!」と園生活のみを原因と考える(朝の登園時の声のかけ方を前向きなものにする、登園直前のスキンシップはシンプルにし降園時のスキンシップを濃くする・・など家庭との協力を得て改善しやすいこともある。園のせい、と決めつけられるとプライドを傷つけないよう、アドバイスしにくくなります。。)

 
 まとめ

私の主観ですが保育士目線の好かれるママ、嫌われるママ

について書かせていただきました。


不快に思われるママもいるかも知れません。

不快に思われる保育士もいるかも知れません。(絶望ですねw)


でもきっと保護者も保育士も、信頼しあっていけたらいいいなと思っているはず。

 

ほとんどの働くお母さんよりも安いお給料で、命をあずかり、成長を導き、何かあれば取り返しがつかない、場合によっては裁かれるかもしれないという重大な責任をもって働いている保育士。

 

じぶんが退職した今、本当にすごい仕事だなぁと思います。


こんなふうに思っている一人の元保育士のブログですが誰かの参考や励みや何かかにか・・・になればいいなと思って記事を残させていただきます。